エブエブの正式な題名は「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」。破産寸前のコインランドリーを経営する中国系アメリカ人のエブリン(ミシェル・ヨーさん)。国税庁の監査官に厳しい追及を受ける彼女は、突然、気の弱い夫・ウェイモンド(キー・ホイ・クァン)といくつもの並行世界(マルチバース)にトリップする。
「全宇宙に悪が蔓延している。止められるのは君しかいない」と告げられ、マルチバースに蔓延る悪と戦うべく立ち上がる。なんとラスボスは娘だそうな。。。予告編を見て興奮します。家族の問題に悩み赤字コインランドリーの経営に頭を抱えるフツーのおばさんが、新たなヒーローとして世界を救うという、全人類が初めて体験するアクション・エンターテインメントを完成させた!という告知のとおり「さあ。開眼せよ!」これあ口癖になりそう。
どうやら、日常に疲れ果てたおばさんが、あらゆる世界線に存在する自分のスキルを取り込んで最凶最悪のラスボスと対峙する話。マルチバースの自分から知識や技を習得する展開はシミュレーションゲームでいうレベルアップ感があり、ゲームをしている感覚で観られそう。特にカンフーアクションも魅力の一つで、香港の3大カンフースタージャッキーチェンさん・サモ・ハンキンポーさん・ユン・ピョウさんを思わず思い出してしまいます。ジャッキーチェンさんの「酔拳」懐かしい(笑)
マルチバースとは?パラレルワールドの違いは?
ところで、マルチバースとはどういう意味なのか気になったので、調べました。マルチバースとは 自分たちのいる世界(バースという)とは別に他の世界が並行して無数に存在する、という考え方です。カリフォルニア大学バークレー校教授の野村泰紀さんがスパイダーマンのノーウェイホームでマルチバースについて言及しています。
パラレルワールドとの違いがよくわからなかったのでさらにパラレルワールドについて調べると、パラレルワールドは同じ瞬間に違う次元(分岐)が存在しているという概念です。分岐した関係なのに対して、マルチバースは並行して世界が存在しているということです。シン・ウルトラマンでもパラレルワールドが出てきます。2022年10月号の日経サイエンスの表紙が面白かったです。シン・ウルトラマンの物理学という記事で「高次元宇宙」は素粒子物理学の観点で、「スペシウム133」は原子核物理学の最新研究を踏まえる現実味を帯びるとのことで、本当にゼットンとか現れたらびっくりしますね。
最近出てきたメタバースとは?
ここまでくると混乱の域に達しますが気になるので、メタバースについても最近よく聞きますので調べてみました。メタバースとは、英語のメタ(超越した)とユニバース(宇宙・世界)を合成した造語で、オンライン上に構築されたもう一つの世界のことです。現代では、テクノロジーの発達により生み出された仮想空間のことを指す言葉として用いられるようになりました。ユーザーはアバターと呼ばれる分身を操作し、メタバース空間内を自由に動き回ることができます。また、メタバース空間内ではアバターを通じてユーザー同士で交流するだけではなく、買い物や音楽フェスなどの娯楽や、ビジネス展示会やオフィスなどあらゆるコンテンツが存在しており、現実世界とほとんど変わらない行動が可能です。ウェキペディアでは、「日本にあっては主にバーチャル空間の一種で、企業および2021年以降に参入した商業空間をそう呼んでいる。将来インターネット環境が到達するであろう概念で、利用者はオンライン上に構築された3次元コンピュータグラフィックスの仮想空間に世界中から思い思いのアバターと呼ばれる自分の分身で参加し、相互に意思疎通しながら買い物や商品の制作・販売といった経済活動を行なったり、そこをもう1つの「現実」として新たな生活を送ったりすることが想定されている。中略、現在はメタバースの定義として様々なものが提案されているが、未だ統一した解釈は存在しない。」とのこと。
最後に
映画、「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」にて、メタバースの世界を、そして、カンフーエンターテイメントを今度、楽しんで来ようと思います。私が最近見た映画は→コチラ