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映画「Winny」について予習してみた。金子勇さんとはどんな人だった?

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ファイル共有ソフト「Winny」の開発者として知られる稀代のプログラマー・金子勇の闘いを描いた映画『Winny』が2023年3月10日に全国公開されました。予告やCMで社会問題の提起としてもとても興味が湧きます。

「Winny」とはそもそも何か?

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「winny」とはファイル共有ソフトのことで、複数の端末間で通信するP2P技術を応用したものです。 情報を収集するための中央サーバーを必要としないことが特徴です。これにより、サーバーが稼動しなければ使えないというシステム上の障害を避けられる上、ネットワークが中断されにくいというメリットがあります。 また、通信の暗号化やクラスタ機能なども実装され、匿名性と効率性の高さが評価されていました。

何が問題になったか?

ファイル共有ソフト「winny」を通じて、著作権を無視してコピーされたファイルの送受信などに悪用され、著作権を侵害し、深刻な被害を引き起こしました。便利すぎれば悪用は広まりますね。また、暴露ウイルスと呼ばれるコンピューターウイルスの媒介や、ウイルスに感染すると、それに伴う個人情報や機密情報が流出、児童ポルノの流通、大量のデータ交換に伴うネットワークの混雑などの様々な社会問題を引き起こしました。

金子勇さんとはどんな方か?

「Winny」の開発者=プログラマーとして有名です。42歳という若さで2013年に急性心筋梗塞のため42歳で亡くなっています。概略は1970年〈昭和45年〉7月1日 – 2013年〈平成25年〉7月6日)、ソフトウェア開発者、情報工学者。専門はオペレーティングシステム、シミュレーション環境。東京大学大学院情報理工学系研究科特任助手を経て、東京大学情報基盤センタースーパーコンピューティング研究部門特任講師を務めた。Peer to Peer通信を利用したファイル共有ソフト”Winny”の開発者として47氏というあだ名でも呼ばれていた。(ウェキペディアより)すごい経歴の方ですね。Winny開発が本業ではないことはわかります。彼はファイル共有ソフト「Winny」の開発者として、そして、04年に著作権法違反幇助の疑いで逮捕され、2011年に最高裁で無罪となるまで闘った人物として、その名は歴史に刻まれ、映画化されました。金子さんが京都地方裁判所での第一審で、罰金150万円の有罪判決を受けたこと、また、最高裁まで争って無罪となったという結果もご存じの方も多いと思います。金子さん本人が何か悪い情報のやりとりをしたわけではないですが、一審で罰金を払っていれば、それで済んだかもしれません。今現在、映画で出ている存命の方も多くいらっしゃるはずで、現在進行形なのだとは察します。金子さんが純粋な気持ちでファイル共有ソフトをつくり、未来の礎をつくった方として、忘れてはならないとして映画化されたのでしょう。では、裁判で誰が勝訴したのかというのは一概に言えず、誰も勝っていないと思います。ただ、ファイル共有は間違いなく進化し、便利になっているのは誰でもスマホひとつあれば様々な手段で共有できる現在があります。新しいものを創り、未来を切り開くことは、開発者の意志に関わらず、既存の既得権との摩擦や衝突が常におこっているということですね。早く観に行こうと思います!

別件ですが、今のサブスクについても同じ意味で気になります。

ショーン・パーカー さんは、 ファイル共有ソフト・音楽配信サービス「Napster」を作り、音楽業界に訴えられました。映画『ソーシャル・ネットワーク』でそのことに触れる場面があり、パーカーは「裁判には負けたが、音楽業界は改革を余儀なくされ、配信やサブスクリプションサービスが主流になった」と自慢気に語る。(Wikipediaより)この感じは、金子さんと似ていますね。サブスクは今や日常になり、かなり便利で自分も使っています。最後まで読んでいただきありがとうございました。

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